伝統的工芸品の生産額は、1980年代には5,000億円前後の水準を維持していたものの、国民の生活様式の変化や長引く景気の低迷から、昨今は2,740億円と同時期と比べてほぼ半減し、企業数、従事者数ともに減少した。(2004年版ものづくり白書より) これは、寄木細工とて例外ではなく、小田原・箱根地方の木製品全体からみても売上の減少が深刻な影を落としている。 このことは、従来からの物が売れなくなり、より単価の安い外国製の木製品や、はたまた偽物が堂々と寄木細工のショップに並び、ただでさせ売場の奥に追いやられた寄木細工のさらなるイメージダウンと売れ行きを落とす悪循環を引き起こしている。 このような現状にどのような対処をすべきなのでしょうか…? しかしこれと言った特効薬は無く、伝統を守りながらも前向きでしっかりとした「ものづくり」を続け、その成果を当ギャラリーや機会あるごとに情報発信することが大切であると考えます。 こんな時代ですが、悪い話ばかりではありません。小田原・箱根伝統寄木協同組合の20代の若い従事者5名が結束して、今年10月に新製品の展示会を開こうと奮闘中です。時代を切り拓く者は「よそ者・ばか者・若者のいづれかである」と聞きます。よそ者やばか者はいませんが、まさに寄木細工の未来を拓く若者達であって欲しいものです。 江戸末期に箱根町畑宿で石川仁兵衛によって初めて作られたと言われる寄木細工。明治時代になって技術が発達し、複雑な連続模様が作られるようになりました。ここでは、基本的な工程をご紹介します。江戸時代から伝わる伝統の作り方をご覧ください。 |
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まずは寄木のデザインを考えます。これらは経験を積んだ職人さんの頭の中で作られます。デザインが決まったら使う木を選んで板加工を施します。 |
厚さと色の違う板を重ねてプレス接着し、模様の元になる板(部材)を作ります。 |
接着された元になる板をデザインに合わせた大きさや形にのこぎりで切ります。 |
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切断された元になる板を模様になるように接着剤で貼り付けてひもでしばります。こうして1つの模様に作られたものをさらに4つ貼りあわせたものを「単位模様」といいます。 |
ひもでしばって固定した単位模様を一定の長さに切断します。 |
単位模様をいくつか接着して連続模様にします。 |
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連続模様をいろいろ組み合わせて全体の模様を仕上げます。こうして出来上がったものを「種木」といいます。 |
種木を特別なカンナですごく薄く削ります。この薄く削ったものを「ズク」といいます。 |
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できあがった「ズク」を製品になる木地に貼り付ければできあがりです! *最近では、七の段階で薄く削らずにそのまま製品に加工したのものもあります。 |
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一枚一枚、何の変哲もない木が、あれこれと組み合わされて、たくさんの種類の模様ができるわけです。長い年月を感じさせない新鮮な美しさ。ここではその中のほんの一部を紹介しました。 |